エールスタンス（2003年生、母エリンバード）

エールスタンス（2003年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最初に（独）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したエリンバードが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

3月4日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に敗れた。

6月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月30日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったエビスハルカに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の菊花特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったナシュワンラブにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の若獅子特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1六七（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヒカルアスリートを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月31日、中6週で迎えた10戦目は、猛虎特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた11戦目は、朱雀賞（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

6月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた13戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の小名浜特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したマジックビクトリアに半馬身届かず2着となった。

11月10日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2008年）

1月19日、中9週で迎えた17戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた18戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月13日、中9週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のベルフリーに3馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月27日、中1週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の六社特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた22戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアスクデピュティをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って12着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。