ヒットザマーク（1988年生、母Malt）

ヒットザマーク（1988年10月25日）は、ニュージーランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のStraight Strike（当時11歳）と交配したMaltが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回。1993年の札幌記念(ハンデG3)で2着に入った他、1993年のエメラルドステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

4月27日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた2戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイコアキードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1992年）

1月12日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったゴールデンアイを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るベイリーフダンサーを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をつかんだ。

7月4日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のホウユウアスカに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

7月19日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のUHB賞（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（8戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメイショウソロモンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月20日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（9戦3勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

5歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（10戦3勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

1月23日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡潤一郎騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナリタチカラにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のトップモーストをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

3月21日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた17戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた18戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったルーブルアクトに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月4日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったナリタチカラをクビ差捉え切れず2着となった。

7月25日、中2週で迎えた20戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月20日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6歳（1994年）

1月16日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の寿ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた24戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた25戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず最後はビューティーメイクと並んで11着同着となった。

7歳（1995年）

6月18日、約15か月の休養明けで迎えた26戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。