ビューティーメイク（1989年生、母セイリングビユーテイ）

ビューティーメイク（1989年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したセイリングビユーテイが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦7勝2着3回。1994年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入った他、1994年のドンカスターステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

9月7日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 晴/不良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

3歳（1992年）

11月1日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブランドエベレストに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4歳（1993年）

7月11日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったオンワードモニカに詰め切れず、3馬身半差の2位に入線したが、その後6着に降着となった。

8月21日、中1週で迎えた7戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた8戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロングワカタカに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったミリオンブルボンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシノエタニティを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月21日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカシノエタニティをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月11日、中2週で迎えた12戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヌーボシェクルに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（1994年）

2月6日、中5週で迎えた14戦目は、松籟ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオートラディアに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

3月27日、中3週で迎えた16戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き最後はヒットザマークと並んで11着同着となった。

5月1日、中4週で迎えた17戦目は、メルボルントロフィー（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（9戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのエメラルドステークス（阪神芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（10戦4勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（11戦4勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したキングファラオに3/4馬身届かず2着となった。

6月26日、中2週で迎えた20戦目は、桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキョウエイスパートに1馬身半の差をつけて6勝目を手中に収めた。

8月28日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で山田和広騎手（13戦5勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月9日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で山田和広騎手（14戦5勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山田和広騎手（15戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンテネシーをクビ差振り切って7勝目を手にした。

12月10日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で山田和広騎手（16戦6勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。