エイシンテースティ（2015年生、母エーシンリターンズ）

エイシンテースティ（2015年2月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋おいしい」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時14歳）と交配したエーシンリターンズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。主な勝ち鞍は2020年の秋冷特別(A2)。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月29日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったシトリカに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したミトノレインボーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びが鈍く18着に敗れた。

3歳（2018年）

2月17日、中7週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったティーカラットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月1日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた13戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビッグディールを上がり2位の末脚でハナ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上C2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリノアリエルに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2019年）

1月3日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオンザフロウを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

1月24日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サトノアルテミスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月11日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、サトノアルテミスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトップゴールドを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

3月21日、中1週で迎えた19戦目は、ひめたんお誕生日記念 4歳以上特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサカダッシュを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

4月25日、中4週で迎えた20戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジンバイッタイを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

5月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中学騎手（8戦6勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウショウチャートに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月5日、中2週で迎えた22戦目は、淡路島たまねぎ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中学騎手（9戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた23戦目は、小野ひまわり特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で田中学騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルネッツを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

8月20日、中5週で迎えた24戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月3日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた25戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンドリームバス特別（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた26戦目は、香美町松葉ガニ特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたコスモヴァーズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた27戦目は、吉川温泉よかたん特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた28戦目は、石堂響騎手を鞍上に迎えて、近江しゃも特別（園田ダート1870m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

5歳（2020年）

1月2日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の2020初夢賞（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

1月29日、中3週で迎えた30戦目は、武徳杯（姫路ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた31戦目は、オッズパーク・ばんえい十勝来場記念（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（11戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた32戦目は、モクレン賞（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（12戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカレンエクスカリバに1馬身1/4の差をつけて9勝目を獲得した。

4月22日、中4週で迎えた33戦目は、惜春特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（13戦9勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた34戦目は、新緑特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（14戦9勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月9日、中6週で迎えた35戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、小暑特別（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のバンローズキングスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月24日、中1週で迎えた36戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた37戦目は、処暑特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた38戦目は、白露特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

10月16日、中3週で迎えた39戦目は、秋冷特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のマイネルプリサイスに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月30日、中1週で迎えた40戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた41戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、小雪特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。