ムツノアイドル（1990年生、母ムツノサオリ）

ムツノアイドル（1990年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はサラブレッド系で、毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時8歳）と交配したムツノサオリが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の石清水ステークス。

経歴

デビュー前

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

5月9日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は454kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1400m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のミスティックフレアを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月13日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1200m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のえのき賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月8日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のミユキマツカゼに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（5戦2勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（6戦2勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4歳（1994年）

5月29日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下のフィリピン・トロフィー（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（8戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（9戦2勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（10戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で飯田祐史騎手（11戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のタイシュールに3馬身の差をつけて優勝

9月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で飯田祐史騎手（12戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で飯田祐史騎手（13戦3勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で飯田祐史騎手（14戦3勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したスズカゴールドに3/4馬身届かず2着となった。

10月30日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で飯田祐史騎手（15戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のタニノビッグネームに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

11月13日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で飯田祐史騎手（16戦4勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は15戦連続で飯田祐史騎手（17戦4勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

5歳（1995年）

2月11日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は16戦連続で飯田祐史騎手（18戦4勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた21戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のうずしおステークス（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたタカノプリマ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月12日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（19戦4勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた23戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（20戦4勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた24戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

6歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた25戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（21戦4勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた26戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネジンダイコをハナ差振り切って5勝目を手に入れた。

2月10日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（22戦4勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（23戦4勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月9日、中1週で迎えた29戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（24戦4勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。