アランフェスロマン（2006年生、母オオシマフヨウ）

アランフェスロマン（2006年2月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「スペインの古城＋物語（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のイーグルカフェ（当時9歳）と交配したオオシマフヨウが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方16戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の2歳。

経歴

デビュー前

山中尊徳厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2008年）

7月21日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオウシュウダイアンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた2戦目は、2歳戦の世田谷区特別（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3歳（2009年）

4月1日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、忙しいペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマトゥリアルカに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

5月2日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6月12日、中5週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のローズ賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のマルノノパールに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた8戦目は、一般B3 C1（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のベルモントリニアに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月31日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったブリリンに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中6週で迎えた10戦目は、渋谷区特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、シゲキテキテキーラに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2010年）

5月7日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた12戦目は、さざなみスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定戦のコアジサシ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブラックシップをハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

7月1日、中2週で迎えた14戦目は、風待月賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

12月2日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、一般B3四 C1三（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、グラスレス3Dレグザ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2011年）

1月17日、中2週で迎えた17戦目は、初鷹スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ガーネット特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。