カツヨプリンセス（2007年生、母シャーペンゴールド）

カツヨプリンセス（2007年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋王女」。毛色は鹿毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時11歳）と交配したシャーペンゴールドが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（有）下河邉トレーニングセンター。戦績は、中央平地12戦0勝、地方21戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年のシンフォニー特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下河辺トレーニングセンターから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、下河辺トレーニングセンターから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、丹羽茂文によって525万円で落札された。

中野渡清一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月27日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた3戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

12月19日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2010年）

1月23日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

3月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月22日、中4週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（6戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月13日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

9月4日、中7週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（7戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月26日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、藤江渉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の道志川特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサクラセイバーに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定戦の胡桃特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江渉騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた15戦目は、シンフォニー特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤江渉騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトウコウホープに2馬身の差をつけて順当に勝利した。

4歳（2011年）

1月3日、中2週で迎えた16戦目は、宝船特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤江渉騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた17戦目は、養老の会・澤田朋之記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤江渉騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤江渉騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シャドウフィクサーに交わされて3馬身差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のひなまつり特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で藤江渉騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月15日、中5週で迎えた20戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤江渉騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた21戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は藤江渉騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた23戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

6月17日、中1週で迎えた24戦目は、鴫立沢特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて9着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた25戦目は、777（ラッキーセブン）賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

11月14日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた27戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、初霜特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

5歳（2012年）

1月4日、中4週で迎えた28戦目は、初夢特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた29戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はコスモティカルと並んで2着同着となった。

1月30日、中1週で迎えた30戦目は、節分特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた31戦目は、立春特別（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた32戦目は、ひでおさん退職おつかれさま記念（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で阪野学騎手（5戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた33戦目は、東日本大震災私たちは忘れない!（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で阪野学騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。