セサロニアン（1988年生、母ロイコン）

セサロニアン（1988年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のNijinsky（当時21歳）と交配したロイコンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦5勝2着2回。1993年の札幌記念(ハンデG3)で3着に入った他、1993年の道新杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月24日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のタイウエストに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1992年）

2月22日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のスリーヤーに1馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のユウキルルに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したオリンピアロンドを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた7戦目は、福島テレビ杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

10月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンメーインを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

11月28日、中4週で迎えた11戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた12戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5歳（1993年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4月17日、中4週で迎えた14戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた15戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のユーワビームを3/4馬身振り切って5勝目を獲得した。

6月12日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月25日、中2週で迎えた18戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（9戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したケイワンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6歳（1994年）

4月10日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた21戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた22戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（12戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた23戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦2勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。