ファーストキス（2011年生、母ゴージャスクィーン）

ファーストキス（2011年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマチカネキンノホシ（当時15歳）と交配したゴージャスクィーンが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）新生ファーム。戦績は、地方15戦4勝2着3回。2013年の鎌倉記念(S3)で2着に入った他、2014年の加賀友禅賞(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤正弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

6月13日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャニオンセレブに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

9月5日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた3戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若武者賞（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ブルーセレブに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月9日、中4週で迎えた4戦目は、2歳S3の鎌倉記念（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったニシノデンジャラスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月12日、中4週で迎えた5戦目は、2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた6戦目は、2歳戦の新風特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

3歳（2014年）

4月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から32kg減らして迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、市ノ坂郷社祭特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた9戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のノトキリシマ賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンセバスチャンに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月25日、中1週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀場裕充騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のクイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で堀場裕充騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

7月22日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた12戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、手取の火まつり特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、スガノタイトルに交わされて1馬身差の2着となった。

8月31日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の加賀友禅賞（金沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた14戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、お熊甲祭特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャームドライフに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月5日、中2週で迎えた15戦目は、新装大樋窯特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のルールゴールドに4馬身の差をつけて4勝目を手にした。