カービングパス（2012年生、母ハッピーパス）

カービングパス（2012年1月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「彫刻模様のパスケース」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時6歳）と交配したハッピーパスが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

8月10日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアプリコットベリーを豪脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2015年）

1月12日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

5月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアルティマブラッドに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

9月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したサザナミを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のチバテレ杯（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2016年）

1月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のシルヴァーコードをハナ差振り切って3勝目を挙げた。

2月27日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6月18日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったモズハツコイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい12着に敗れた。

7月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月29日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（9戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

4月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月17日、中7週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

10月15日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（10戦2勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた21戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ハナレイムーンに交わされて2馬身差の2着となった。

6歳（2018年）

2月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、イストワールファムに交わされて3馬身半差の2着となった。

3月17日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。