ワンダーエカルテ（2016年生、母ワンダープリンセス）

ワンダーエカルテ（2016年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+バレエのポーズの一種」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時18歳）と交配したワンダープリンセスが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は秋場牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3歳（2019年）

5月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のナムラシェパードを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

6月23日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシャドウアイランドに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

7月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（3戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

11月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長岡禎仁騎手（4戦2勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で長岡禎仁騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた9戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4歳（2020年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの川西特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

5月17日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの中ノ岳特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（9戦2勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

10月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で長岡禎仁騎手（10戦2勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

5歳（2021年）

3月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で長岡禎仁騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

3月21日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で長岡禎仁騎手（12戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で長岡禎仁騎手（13戦2勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、4着に終わった。

6月12日、中9週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で長岡禎仁騎手（14戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスのリボン賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で長岡禎仁騎手（15戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月21日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で長岡禎仁騎手（16戦2勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフラーレンに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月5日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で長岡禎仁騎手（17戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で長岡禎仁騎手（18戦3勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

10月23日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で長岡禎仁騎手（19戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

6歳（2022年）

2月6日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの瀬戸ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で長岡禎仁騎手（20戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で長岡禎仁騎手（21戦3勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

5月28日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの伊勢ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

9月19日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7歳（2023年）

4月9日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（22戦3勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上3勝クラスの栞ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（23戦3勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

2023年4月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。