テンザワールド（2014年生、母クォリティシーズン）

テンザワールド（2014年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界の天」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時13歳）と交配したクォリティシーズンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月22日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したメイショウテムズを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンスペードに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2017年）

1月16日、中2週で迎えた4戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

4月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったクイーンマンボにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

6月3日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムチューハイをクビ差振り切って制した。

7月8日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭に躍り出て、最後は2着のビスカリアに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月6日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月7日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノヴェリテにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月12日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月6日、中7週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

3月3日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月5日、中8週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

11月18日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたテイエムディラン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月2日、中1週で迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

5歳（2019年）

1月19日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

3月30日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

5月4日、中4週で迎えた19戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のクリノサンスーシに3馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月1日、中3週で迎えた20戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた21戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月26日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6歳（2020年）

2月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝3170m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた24戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鷹取特別（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月11日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスのインディアトロフィー（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

9月12日、中8週で迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの日進特別（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

11月8日、中7週で迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウインダークローズに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7歳（2021年）

1月17日、中9週で迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの雅ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、4歳以上3勝クラスの遠州灘ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月3日、中6週で迎えた31戦目は、3歳以上3勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のディモールトに2馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

8月14日、中5週で迎えた32戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

10月2日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦2勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月28日、中7週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は斎藤新騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

8歳（2022年）

1月16日、中6週で迎えた35戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、卯月ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

5月7日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は西谷誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2022年5月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。