ディモールト（2017年生、母オールザットジャズ）

ディモールト（2017年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「非常に(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したオールザットジャズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。主な勝ち鞍は2020年の萌黄賞(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月5日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタイズオブハートを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのなでしこ賞（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

3歳（2020年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの萌黄賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレジェーロを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

8月23日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月13日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月10日、中7週で迎えた8戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月20日、中9週で迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシュガーサンダーを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの九州スポーツ杯（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったテンザワールドにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月22日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は角田大和騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

11月13日、中6週で迎えた14戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5歳（2022年）

1月5日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

1月15日、中0週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は角田大和騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの芦屋川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月29日、中3週で迎えた19戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

7月23日、中7週で迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

9月24日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

2022年9月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2023年）

1月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた22戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、初富士賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のルノワールに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

7月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた23戦目は、東京中日スポーツ賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、三浦すいか特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた25戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、サマーメモリー賞（大井ダート1650m 晴/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

7歳（2024年）

2月14日、約6か月の休養明けで迎えた26戦目は、ビタースイート賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

3月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、スノードロップ賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西啓太騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

4月8日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、B2五（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジュジュジューンに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月23日、中1週で迎えた29戦目は、能登半島地震復興支援特別15（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るルビースターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。