エーブダンシング（2004年生、母オールダンシング）

エーブダンシング（2004年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサフロンウォルデン（当時8歳）と交配したオールダンシングが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨタケ牧場。戦績は、中央平地18戦0勝2着2回、地方5戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の一般A2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、キヨタケ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

2月17日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

3月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

4月8日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月20日、中2週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたトーセンステディ決め手に屈してハナ差の2着となった。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、マイネナデシコに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

11月12日、中8週で迎えた11戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、東京サラブレッドクラブ賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベリーメリーホークに半馬身交わされて2着となった。

11月18日、連闘で迎えた12戦目は、一般B1一（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスピードパンチを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた13戦目は、一般B1一（水沢ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で板垣吉則騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフラワークイーンを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

12月30日、中3週で迎えた14戦目は、一般A2三（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で板垣吉則騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアクトジローを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4歳（2008年）

1月5日、連闘で迎えた15戦目は、一般A2二（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で板垣吉則騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカルダイチに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月24日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず最後はホッカイルオーと並んで6着同着となった。

6月15日、中2週で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月20日、中4週で迎えた18戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の浦佐特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

10月26日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

12月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。