クロイツェル（2012年生、母ファーストバイオリン）

クロイツェル（2012年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベートーヴェンの有名なバイオリンソナタ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時14歳）と交配したファーストバイオリンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月9日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 雨/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったシャイニングレイに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2015年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月28日、連闘で迎えた8戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバイタルフォースを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したサトノコスミックにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月19日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったルノンキュールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディーエスレイザーを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2016年）

1月23日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた14戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

5月1日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に終わった。

5月22日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた20戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。