モンドアルジェンテ（2012年生、母エイグレット）

モンドアルジェンテ（2012年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「銀世界（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したエイグレットが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年の皐月盃(ハンデ)に勝利した他、2018年のスパーキングサマーカップ(A1以下 S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,400万円（85万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

12月28日、デビュー戦はW.ビュイック騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタマノブリュネットを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2015年）

3月7日、中9週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたノースランドボーイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したタンジブルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウナゴミを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の桑園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

12月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモンドクラフトに2馬身の差をつけて2勝目を収める

4歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月2日、約9か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月4日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエンパイアステートに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

5歳（2017年）

1月29日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルトゥランにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月18日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月20日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のストライクイーグルをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

7月15日、中7週で迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月15日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウカイエントリーをクビ差振り切って5勝目を手にした。

10月22日、連闘で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

6歳（2018年）

2月3日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

5月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの皐月盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のオメガスカイツリーに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

5月23日、中2週で迎えた19戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

8月1日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた21戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したウェイトアンドシーにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月31日、中9週で迎えた22戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた23戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、総の国オープン（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7歳（2019年）

4月16日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、陽春賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの皐月盃（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた26戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。