タマノブリュネット（2012年生、母カフェピノコ）

タマノブリュネット（2012年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋濃い栗毛（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時7歳）と交配したカフェピノコが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。2016年のレディスプレリュード(牝Jpn2)に勝利した他、2015年のレパードステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

12月28日、デビュー戦は西村太一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったモンドアルジェンテにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3歳（2015年）

1月17日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタマモボレロに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中5週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のルールソヴァールに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月17日、中7週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、’15スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーキディングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月19日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

12月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4歳（2016年）

1月13日、中4週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月2日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

7月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルールソヴァールをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月19日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーコーヴィーナスを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

11月3日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2017年）

1月7日、中8週で迎えた18戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた19戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月1日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月22日、中6週で迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

7月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から32kg増やして迎えた22戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。