エアインシャラー（2006年生、母Chez La Femme）

エアインシャラー（2006年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋神の思し召しのままに（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のDixie Union（当時9歳）と交配したChez La Femmeが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回、地方8戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

7月18日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のムーヴィンオンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

11月8日、中8週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

4歳（2010年）

2月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のレッドジールに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

11月13日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はフローズンタイムと並んで2着同着となった。

5歳（2011年）

9月11日、約9か月の休養明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったエーシンビートロンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、メイショウツチヤマに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシセイギンガを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

6歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

7月21日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

9月1日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた15戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、雲仙岳特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上A1 A3（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小松丈二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

8歳（2014年）

5月25日、約19か月の休み明けで迎えた17戦目は、別府真衣騎手を鞍上に迎えて、一般C3-10（高知ダート1300m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

6月17日、中2週で迎えた18戦目は、山頭信義騎手を鞍上に迎えて、一般C3-10（高知ダート1300m 雨/重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヤナガセイコに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月6日、中2週で迎えた19戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3-9（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月24日、中6週で迎えた20戦目は、幹太1歳誕生日特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。