ノースシャトル（1984年生、母ベリーグランド）

ノースシャトル（1984年5月6日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマラケート（当時11歳）と交配したベリーグランドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地18戦2勝、中央障害15戦2勝2着2回。1991年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利した他、1990年の東京スポーツ杯(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

2月1日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

2月8日、連闘で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた3戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

4歳（1988年）

2月7日、約11か月半の休養明けで迎えた4戦目は、富田正信騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着に入った。

2月29日、中2週で迎えた5戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で富田正信騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったオンワードルーから7馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で富田正信騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で富田正信騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のカチウマエースに約19馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月15日、中3週で迎えた8戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 小雨）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた9戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は富田正信騎手（4戦1勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒロポリシーから半馬身差の2着となった。

7月9日、中3週で迎えた10戦目は、障害4歳以上400万下（福島障害芝2800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田正信騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のゲインズターフに5馬身の差をつけて制した。

8月21日、中5週で迎えた11戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で富田正信騎手（6戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月18日、中3週で迎えた12戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で富田正信騎手（7戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で富田正信騎手（8戦2勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

5歳（1989年）

4月29日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’89ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は本間忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

7月22日、中5週で迎えた17戦目は、新潟障害ステークス（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は富田正信騎手（9戦2勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は成田均騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月17日、中3週で迎えた19戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は富田正信騎手（10戦2勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月11日、中7週で迎えた20戦目は、鈴木勇騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は富田正信騎手（11戦2勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

6歳（1990年）

8月4日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は本間忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本間忍騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月9日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本間忍騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の佐倉特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメガスターに4馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月11日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7歳（1991年）

1月26日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーワタケシバを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

2月17日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

4月6日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

12月15日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた32戦目は、塚越一弘騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

8歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた33戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手に欠いて16着に終わった。