シンザンシラユリ（1986年生、母トウフクヤマユリ）

シンザンシラユリ（1986年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のシンザン（当時25歳）と交配したトウフクヤマユリが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年のひめさゆり賞(400万下)。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

3歳（1989年）

1月15日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

1月22日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮田仁騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮田仁騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮田仁騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた7戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したホリノノーザンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月26日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は宮田仁騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタイエトワールに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた10戦目は、4歳400万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮田仁騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスプリングスワローをクビ差振り切って制した。

5月20日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宮田仁騎手（8戦2勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた12戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のローズマリーステークス（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

4歳（1990年）

8月26日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は宮田仁騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（10戦2勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮田仁騎手（11戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮田仁騎手（12戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヨコハマヨウコをハナ差振り切って久々に勝利を挙げた。

10月28日、中1週で迎えた19戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。