スカーレットジンク（2018年生、母ティンクルチャーミ）

スカーレットジンク（2018年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「紫褐色の亜鉛」。毛色は芦毛。種牡馬のミッキーアイル（当時7歳）と交配したティンクルチャーミが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、金成吉田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、フォーレストによって2,160万円で落札された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月4日、デビュー戦は泉谷楓真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

8月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月7日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、最後はジュノーと並んで3着同着となった。

11月28日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

3歳（2021年）

2月14日、中7週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したタガノスペルノヴァを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた11戦目は、永島まなみ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメイショウコウシに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月19日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

9月18日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月9日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2022年）

4月12日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘブンリーデイズに約13馬身の大差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月4日、中7週で迎えた17戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

9月10日、中9週で迎えた19戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったラインガルーダに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月9日、中3週で迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、最後はサウンドサンビームと並んで4着同着となった。

11月6日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた22戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの豊川特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5歳（2023年）

2月4日、中8週で迎えた23戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月8日、中8週で迎えた24戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

5月23日、中5週で迎えた25戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、’23メトロポリタンメイカップ（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、最後はオリジネイターと並んで3着同着となった。

7月22日、中8週で迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの清洲特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入り込んだ。

8月19日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

9月17日、中3週で迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

12月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの豊川特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2024年）

1月6日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた31戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた32戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

2024年3月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。