エタンダール（2009年生、母ミスペンバリー）

エタンダール（2009年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「軍旗（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したミスペンバリーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地18戦2勝2着1回。2012年の青葉賞(G2)で2着に入った他、2012年のセントライト記念(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大樹ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

広尾サラブレッド倶楽部にて総額4,600万円（11.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月19日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリュウシンアクシスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月29日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月24日、中7週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

3歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月31日、中8週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のブラインドサイドをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

4月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったフェノーメノにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

9月17日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

10月21日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4歳（2013年）

4月20日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2014年）

9月21日、約17か月半の休み明けで迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く最後はカレンマタドールと並んで12着同着となった。

10月12日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2015年）

2月7日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

8月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。