スギノガイセンモン（1991年生、母C’Est Moi Meme）

スギノガイセンモン（1991年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のGeneral Assembly（当時15歳）と交配したC'Est Moi Memeが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦6勝2着5回。1996年のフェブラリーステークス(G2)で3着に入った他、1996年のブラジルカップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

11月6日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレオダンヒルを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1994年）

2月20日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスーパーマロンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（1995年）

7月29日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサクラフランスオーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーザンテリトリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月9日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の長万部特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のスーパーマロンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルバロンに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月18日、中4週で迎えた9戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（1996年）

1月15日、中7週で迎えた10戦目は、アレキサンドライトステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったスピードアイリスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったデュークグランプリに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 雪/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

9月7日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、初風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したサンエムキングにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月20日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノーザンレインボーに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月17日、中3週で迎えた15戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったメジロモネにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。