デュークグランプリ（1991年生、母ソブリンテスコ）

デュークグランプリ（1991年5月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスズカコバン（当時11歳）と交配したソブリンテスコが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着4回、地方4戦3勝2着1回。1997年のブリーダーズゴールドカップ(G2)に勝利した他、1998年の東海菊花賞(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

3月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月11日、中5週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったクイックウエイに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月7日、中5週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケショウボーイに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月27日、中2週で迎えた8戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のキョウエイチェリオに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月18日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

11月26日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の深秋特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたノースロイヤル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1995年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシルクルネッサンスをハナ差振り切ってファンの支持に応えた。

9月3日、約8か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴァンダムシチーに半馬身届かず2着となった。

11月25日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の深秋特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るバーナードスターを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

5歳（1996年）

2月3日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスギノガイセンモンに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月9日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月17日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったトーヨーシアトルにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

6歳（1997年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から7kg絞って迎えた22戦目は、ダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（11戦4勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウトシチーをアタマ差制して6勝目をマークした。

5月17日、中9週で迎えた23戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（12戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウアムールを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

8月20日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエムアイブランに6馬身の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7歳（1998年）

8月20日、約12か月の休み明けで迎えた25戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウアムールから1馬身半差の2着に敗北した。

11月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のナリタホマレをクビ差制して重賞3勝目を挙げた。