トーヨーシアトル（1993年生、母City Dance）

トーヨーシアトル（1993年4月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のDeputy Minister（当時14歳）と交配したCity Danceが5歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回、地方9戦2勝。1997年の東京大賞典(G1)に勝利した他、1997年の東海ウインターステークス(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月7日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスプリングエイトを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（1996年）

3月3日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマルカダンガンに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（6戦2勝）。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

6月16日、中3週で迎えた9戦目は、4歳900万下の白丁花ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（8戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（9戦2勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

11月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（10戦2勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（11戦2勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、マヤノデンプシーに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月8日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセタノキングに3馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

12月14日、連闘で迎えた14戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松永昌博騎手（13戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデュークグランプリに3馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

4歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で松永昌博騎手（14戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はシンコウウインディと並んで1着同着となった。

2月16日、中5週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は16戦連続で松永昌博騎手（15戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた17戦目は、ダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で松永昌博騎手（16戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で松永昌博騎手（17戦5勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で松永昌博騎手（18戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で松永昌博騎手（19戦5勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた21戦目は、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で松永昌博騎手（20戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウトシチーに3馬身の差をつけて重賞3勝目を挙げた。

11月30日、中3週で迎えた22戦目は、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で松永昌博騎手（21戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたアブクマポーロ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月28日、中3週で迎えた23戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で松永昌博騎手（22戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウトシチーに3馬身の差をつけてG1ホースの称号を手にした。

5歳（1998年）

1月28日、中3週で迎えた24戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は24戦連続で松永昌博騎手（23戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月29日、約3か月の休み明けで迎えた25戦目は、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で松永昌博騎手（24戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた26戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は26戦連続で松永昌博騎手（25戦7勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は27戦連続で松永昌博騎手（26戦7勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた28戦目は、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は28戦連続で松永昌博騎手（27戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。