シンコウウインディ（1993年生、母ローズコマンダー）

シンコウウインディ（1993年4月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデュラブ（当時11歳）と交配したローズコマンダーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は酒井源市。戦績は、中央平地13戦5勝2着2回、地方4戦0勝2着1回。1997年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、1997年の平安ステークス(G3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシンキイッテンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月3日、中7週で迎えた2戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のふきのとう特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

4月27日、中7週で迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたハッピーウッドマン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月9日、中5週で迎えた4戦目は、4歳500万下のほうせんか賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のあさがお賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘッドラインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を収める

8月31日、中8週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の館山特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワオーシャンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったバトルラインに詰め切れず、3馬身差の1着重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月1日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦のスーパーダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンライフテイオーから1馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（1997年）

1月6日、中5週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はトーヨーシアトルと並んで1着同着となった。

2月16日、中5週で迎えた11戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のストーンステッパーをクビ差振り切ってダートマイル王の座を手中に収めた。

5月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた13戦目は、G1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（1999年）

6月13日、約24か月の休養明けで馬体重を前走から42kg増やして迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた15戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、灘ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

8月14日、中5週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦4勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。