ツルマルミマタオー（1987年生、母ミヤノマツ）

ツルマルミマタオー（1987年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のグリーングラス（当時14歳）と交配したミヤノマツが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は能登浩。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。1989年の阪神3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1990年の弥生賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月16日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサクラアマノガワに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のワンダーレッスルに1馬身1/4の差をつけて優勝

10月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のヘイセーテリオスをハナ差振り切って勝利をモノにする

12月17日、中6週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（1990年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったメジロライアンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月15日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたニホンピロエイブル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（4戦3勝）。22頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、4着に入った。

10月14日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（5戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（6戦3勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（1991年）

12月7日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、阪神競馬場新装記念（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（7戦3勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

5歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田島信行騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。