ヴェルスパー（2015年生、母ヴェルザンディ）

ヴェルスパー（2015年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「エッダにおける巫女の予言(アイスランド語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したヴェルザンディが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月27日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミントグリーンを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

11月12日、中6週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた4戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2018年）

4月28日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月8日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の彦星賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したツヅクにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月15日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の古作特別（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワイナルダムに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

11月24日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したキャナルストリートを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

2月2日、中9週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したイサチルホープにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月14日、中9週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスのさくらんぼ特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月29日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月23日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて15着に敗れた。

5歳（2020年）

1月5日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、伸びてきたタマモメイトウ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの千種川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

11月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

12月27日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスのハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6歳（2021年）

2月20日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアブソルティスモに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。