ハッピープレスト（1986年生、母ノーザンスイフト）

ハッピープレスト（1986年3月24日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハッピープログレス（当時8歳）と交配したノーザンスイフトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は（有）釘田ファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回。1988年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

谷八郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月16日、デビュー戦は山本康二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は402kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったコウユーアサミに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のハヤトエリーゼに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中3週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったコウユーアサミに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた4戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は山本康二騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

3歳（1989年）

1月28日、中9週で迎えた8戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあすなろ賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下のたんぽぽ賞（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本康二騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のロイヤルグランデイをハナ差振り切って2勝目を手にした。

7月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康二騎手（6戦2勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月13日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の霧島賞（小倉芝1700m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山本康二騎手（7戦2勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康二騎手（8戦2勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

4歳（1990年）

4月22日、約8か月の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本康二騎手（9戦2勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた14戦目は、小谷祐司騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小谷祐司騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず17着に終わった。

7月29日、中4週で迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルカウォーリアを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の霧島賞（小倉芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山本康二騎手（10戦2勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。