ユウキビバーチェ（1992年生、母メルシーサンライズ）

ユウキビバーチェ（1992年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時9歳）と交配したメルシーサンライズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地10戦3勝2着1回。1995年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、1995年のチューリップ賞(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

12月4日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロングセレッソを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

3歳（1995年）

1月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマークプロミスに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

3月11日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダンスパートナーをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったダンスパートナーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

10月22日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（7戦3勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5歳（1997年）

10月18日、約23か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた10戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。