ダンスパートナー（1992年生、母ダンシングキイ）

ダンスパートナー（1992年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1995年にJRA賞最優秀3歳牝馬、1996年にJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時6歳）と交配したダンシングキイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着8回、海外3戦0勝。1996年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、1995年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るゲイリーアタックを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したシェイクハンドに半馬身届かず2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたユウキビバーチェ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月9日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したワンダーパヒュームにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月21日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のユウキビバーチェに1馬身3/4の差をつけて樫の女王の称号を勝ち取った。

8月27日、3歳G3のノネット賞（フランス・ドーヴィル芝2000m）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。4頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったMatiaraから短アタマ差の2着となった。

9月10日、牝馬限定3歳G1のヴェルメイユ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月5日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったサマニベッピンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1996年）

1月21日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったカネツクロスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月11日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったテイエムジャンボに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、中6週で迎えた12戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイブキタモンヤグラをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月9日、中3週で迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

10月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフェアダンスをクビ差振り切って中距離女王の座を獲得した。

11月24日、中1週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

5歳（1997年）

4月13日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。14頭立てのレースに臨んだ。8着に敗れた。

6月15日、中8週で迎えた21戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

7月6日、中2週で迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたシルクジャスティス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月9日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたエリモシック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。