サムワントゥラブ（2005年生、母シンコウラブリイ）

サムワントゥラブ（2005年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「愛する誰か」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したシンコウラブリイが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）シンコーファーム。戦績は、中央平地17戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、シンコーファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって5,355万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

10月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたレーヴダムール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったエアパスカルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2008年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームドリーマーを豪快な末脚でアタマ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

7月11日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

11月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2010年）

3月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

5月23日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた15戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

12月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。