エアパスカル（2005年生、母ラフィカ）

エアパスカル（2005年2月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女優名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時6歳）と交配したラフィカが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回。2008年のチューリップ賞(牝G3)に勝利した他、2008年の紅梅ステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ラッキーフィールドによって3,045万円で落札された。12歳のとき、ラッキーフィールドから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、西村健によって1,080万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月29日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は418kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダンツキッスイに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月28日、中3週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたプレサンティール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサムワントゥラブに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2008年）

1月20日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したエーソングフォーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中4週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都ダート1400m 小雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のトールポピーをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

9月21日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

10月19日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって18着に終わった。

4歳（2009年）

3月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず16着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた13戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡佑介騎手（8戦1勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

5歳（2010年）

1月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で藤岡佑介騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

2月21日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。