シルクヴェルリッツ（2002年生、母シルクフレアー）

シルクヴェルリッツ（2002年1月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ドイツにある世界遺産に指定された庭園の名から」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時6歳）と交配したシルクフレアーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）中本牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の飛騨ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,800万円（3.6万×500口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月17日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

11月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

3歳（2005年）

5月29日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウモアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

6月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたコイセヨオトメ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月20日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で生野賢一騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で生野賢一騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

12月25日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で生野賢一騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエアファンタジスタをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

5月7日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は生野賢一騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスホーユーを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（8戦2勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマノサンデーズを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月30日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（9戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したスクールボーイを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月23日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したフサイチホクトセイにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月29日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2007年）

3月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋市市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

10月21日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（12戦3勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた23戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月25日、連闘で迎えた24戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2008年）

3月23日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず13着に終わった。