シンキングカミユ（2013年生、母ディアンサス）

シンキングカミユ（2013年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時14歳）と交配したディアンサスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）浜口牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方9戦6勝。主な勝ち鞍は2016年のキリン一番搾り賞(一般C1九)。

経歴

デビュー前

田島俊明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月29日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は418kg。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず17着に終わった。

12月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3歳（2016年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた6戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

8月16日、中5週で迎えた7戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳C2三（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンボルドーを豪脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

8月27日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2十三（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユーテルミーに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月11日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るノアシャトルを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

9月26日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインパットに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月10日、中1週で迎えた11戦目は、ありがとう八幡平マッシュルーム記念（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグライアに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、キリン一番搾り賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエルメスショコラに7馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月11日、中6週で迎えた13戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って16着に終わった。

4歳（2017年）

4月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

8月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

9月30日、中6週で迎えた16戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

12月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、半澤慶実騎手を鞍上に迎えて、一般C1（浦和ダート800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5歳（2018年）

1月9日、中2週で迎えた18戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた19戦目は、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋元耕成騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。