ツクバグローバル（2007年生、母Tropico Cielo）

ツクバグローバル（2007年3月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界的な規模」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時9歳）と交配したTropico Cieloが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月31日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったバルーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったカリズマアゲンにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンディーバに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月13日、中6週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

4月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

5月16日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

8月21日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマジカルシェイプに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

9月18日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

12月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

4歳（2011年）

6月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のエイシンフルハートを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

8月31日、中7週で迎えた14戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、馬車道特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンビシャスガイに5馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月5日、中4週で迎えた15戦目は、長谷特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の陽月特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた17戦目は、道志川特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた18戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。