ゼンノコーラル（2001年生、母スロクルージュ）
Zenno Coral
2001.05.06
ゼンノコーラル（2001年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋珊瑚」。毛色は鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したスロクルージュが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川島牧場。戦績は、中央平地34戦6勝2着5回。2008年の千葉ステークス(オープン)に勝利した他、2008年のコーラルステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。
3歳（2004年）
2月8日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウウーキーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
2月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。
3月20日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビッグオスカーを3/4馬身振り切って雨中の激戦を制した。
4歳（2005年）
1月15日、約10か月の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
2月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。
3月13日、中4週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。
3月27日、中1週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。
9月11日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。
10月2日、中2週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。
10月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグランプリスターに詰め切れず、4馬身差の2着となった。
11月13日、中3週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチーフシャトーをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。
12月10日、中3週で迎えた12戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンラージヒルに詰め切れず、9馬身差の2着となった。
5歳（2006年）
1月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したアイファーフクオーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。
12月2日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデン スパー トロフィー（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたツルマルスリー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。
12月23日、中2週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北摂特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。
6歳（2007年）
1月14日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したサンワードランを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。
2月3日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
2月17日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。
4月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。
4月29日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。
5月20日、中2週で迎えた21戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。
6月24日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。
7月7日、中1週で迎えた23戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。
11月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。
12月9日、中3週で迎えた25戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のデマントイドリバーに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。
7歳（2008年）
1月5日、中3週で迎えた26戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。
1月12日、連闘で迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るアントニオマグナムを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝
3月15日、中8週で迎えた28戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のニシノコンサフォスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。
4月5日、中2週で迎えた29戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。
4月20日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。
9月6日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、BSN賞（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。
9月27日、中2週で迎えた32戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。
10月11日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。
11月8日、中3週で迎えた34戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず最後はワールドハンターと並んで12着同着となった。