マイネルダビテ（1984年生、母ニホンピロチヤイナ）

マイネルダビテ（1984年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のデユール（当時23歳）と交配したニホンピロチヤイナが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北星村田牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着2回。1987年の共同通信杯4歳ステークス(G3)に勝利した他、1987年の弥生賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

8月2日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンレオーネに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったホクトヘリオスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（1987年）

1月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から46kg増やして迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したスーパーファントムにアタマ差届かず2着に惜敗した。

2月15日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスズラバンを半馬身振り切って初の重賞タイトルを手にした。

3月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。20頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

5月31日、中5週で迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。24頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい22着に敗れた。

9月13日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

11月8日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のハッピーオールトンに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

4歳（1988年）

6月19日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた11戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、福島競馬場開設70周年記念（福島芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

7月10日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた13戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月28日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた15戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた16戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスピードヒーローに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

12月4日、中3週で迎えた17戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

5歳（1989年）

1月5日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた19戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

9月30日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月8日、連闘で迎えた23戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた24戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はラガーブラックと並んで8着同着となった。