パチョリ（2004年生、母マルビウム）

パチョリ（2004年4月20日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「シソ科の植物名」。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時17歳）と交配したマルビウムが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦0勝、地方13戦2勝2着3回。2007年の桜花賞(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

桜田浩三厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2006年）

7月15日、デビュー戦は陶文峰騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフューチャー（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は431kg。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオペラダンディを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

8月15日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の若鮎賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた3戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のりんどう賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオペラダンディを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

9月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のホープフル（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンストンフルークを上がり0位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

10月1日、連闘で迎えた5戦目は、2歳戦の若松賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ネバーオブライトに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月28日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳戦のプリンセスカップ（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシーキャンフライに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月30日、中8週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2007年）

2月3日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

5月10日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた11戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

4歳（2008年）

1月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から31kg増やして迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、風波スプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

2月28日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定戦のひなまつり特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた14戦目は、ファイナルグッドラック賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。