スターバイオレット（1996年生、母ミユキカマダ）

スターバイオレット（1996年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時8歳）と交配したミユキカマダが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地29戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1999年の矢車賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額2,600万円（13万×200口）で一口馬主が募集された。

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

8月2日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリットビーナスに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したタカオサクセスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月7日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（1999年）

2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のヒシバイタルに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月30日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

9月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の甲斐路特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’99ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月18日、中1週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

4歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

2月5日、中1週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月24日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた26戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2001年）

1月13日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を披露したが、5着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。