ウインクロワール（1997年生、母Lady Clever Trick）

ウインクロワール（1997年4月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のTheatrical（当時15歳）と交配したLady Clever Trickが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦5勝2着4回。2004年のみなみ北海道ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額5,200万円（26万×200口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

8月26日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は516kg。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグリーンカーニバルをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月4日、中5週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコートドゥルションをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2002年）

4月20日、約17か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたジェントルウインド決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中6週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

8月4日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月10日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったシンコウベルデに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

6歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月22日、中6週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に敗れた。

7月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート2400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、レオワールドに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月6日、中1週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のテイエムジェネラスをハナ差振り切って久々に白星を挙げた。

9月20日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のシルクエルフィンに2馬身半の差をつけて4勝目を獲得した。

11月2日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロードアンビションを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

7歳（2004年）

4月4日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6月5日、中5週で迎えた20戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり3着に敗れた。

8月7日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハッピールックにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

8月22日、中1週で迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

10月2日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月12日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。