アウスヴァール（2018年生、母カネツスペシャル）

アウスヴァール（2018年2月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「選集(独)。父名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時9歳）と交配したカネツスペシャルが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は宝寄山拓樹。2024年のオールカマー(G2)で2着に入った他、2024年の函館記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別敏朗から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノルマンディーファームによって918万円で落札された。

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,560万円（3.9万×400口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月8日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

3歳（2021年）

2月28日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアメリカンマッハをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

5月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳1勝クラスのあずさ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月3日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

11月20日、中2週で迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のトゥルーアートに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

12月4日、中1週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの再度山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、オヌールに交わされて2馬身差の2着となった。

4歳（2022年）

4月30日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの雄国沼特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のドリームインパクトをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

7月10日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスのSTV賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（8戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

12月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（11戦2勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では閃光のような末脚を披露し、3着を確保した。

3月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（12戦2勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に沈んだ。

4月9日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの競馬法100周年記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（13戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスの岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（14戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、テーオーソラネルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6歳（2024年）

3月9日、約9か月半の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（15戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神でしぶとく粘り込んで、最後は2着のグランヴィノスをクビ差振り切って休み明けの一戦を制した。

4月14日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月11日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（17戦3勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（18戦3勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

7月14日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（19戦3勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、3着を確保した。

8月18日、中4週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で古川吉洋騎手（20戦3勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

9月22日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、レーベンスティールに半馬身交わされて2着となった。

10月27日、中4週で迎えた28戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（21戦3勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。