ブレークアップ（2018年生、母リトルジュン）

ブレークアップ（2018年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「空が破れたかのように見えるオーロラ」。毛色は栗毛。種牡馬のノヴェリスト（当時9歳）と交配したリトルジュンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2022年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)に勝利した他、2023年の天皇賞（春）(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月11日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

3歳（2021年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったウィンドリッパーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月27日、中9週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた5戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカーディナルに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月8日、中2週で迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（中京芝2200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

8月8日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月3日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナムラカミカゼに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

12月5日、中8週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、中2週で迎えた11戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のボーンジーニアスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月6日、中6週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、パラダイスリーフに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

5月8日、中2週で迎えた14戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの三方ヶ原ステークス（中京芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、ヴェラアズールに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマリノアズラをアタマ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

11月6日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のハーツイストワールに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

12月25日、中6週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

5歳（2023年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

4月30日、中5週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

6月25日、中7週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

10月21日、ハンデG1のコーフィールドカップ（オーストラリア・コーフィールド芝2400m）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月7日、ハンデG1のメルボルンカップ（オーストラリア・フレミントン芝3200m）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。23頭立ての16番人気で18番ゲートからスタート。16着に終わった。

6歳（2024年）

9着に敗れた。