リバプールサウンド（2003年生、母レッドジグ）

リバプールサウンド（2003年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「リバプールで生まれた音楽」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時13歳）と交配したレッドジグが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）須崎牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

5月21日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトラベルシチーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシルクシャープネスを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2007年）

10月28日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のシゲルケセネをハナ差振り切って久々の実戦を制した。

11月25日、中3週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイショウジェットを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたパピヨンシチー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったタガノマーシャルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6歳（2009年）

8月29日、約13か月半の休養明けで迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったタマモクリエイトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2010年）

1月24日、中4週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大須特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

3月13日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキングオブヘイローに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月18日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月22日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、逃げるプラチナメーンを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

10月24日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月25日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメガロスバンダムに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

8歳（2011年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

2月26日、中4週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

4月16日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。