ベールドインパクト（2009年生、母ヴァイオレットラブ）

ベールドインパクト（2009年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ベールに覆われた衝撃」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したヴァイオレットラブが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着3回。2013年の京都記念(G2)で2着に入った他、2012年の京都新聞杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月13日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンオリエントに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のシルクキングリーに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2012年）

2月5日、中5週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクランモンタナを3/4馬身振り切って制した。

4月15日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトーセンホマレボシに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月15日、中7週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマルカボルトをクビ差振り切って雨中の大混戦を制した。

4歳（2013年）

2月10日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったトーセンラーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月17日、中4週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。