オリエントチャーム（2002年生、母ニキーヤ）

オリエントチャーム（2002年3月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「東洋的魅力」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したニキーヤが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡追分町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着1回。2005年の秋華賞(牝G1)で4着に入った他、2006年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブリトンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2005年）

1月16日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたエリモファイナル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

1月29日、中1週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のビッグファントムに3馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

3月5日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

9月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月16日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月27日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロベネットをクビ差振り切って3勝目をマークした。

4歳（2006年）

2月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4月1日、中5週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり最後はマイネルデュプレと並んで7着同着となった。

4月30日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

6月3日、中4週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月15日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月25日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2007年）

1月27日、中8週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフィールドベアーをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

2月10日、中1週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。