バシニアティヴ（2010年生、母メジロアダーラ）

バシニアティヴ（2010年2月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋Ｉｎｉｔｉａｔｉｖｅ（先導、主導権）より」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時9歳）と交配したメジロアダーラが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地21戦0勝、中央障害1戦0勝、地方12戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の草野仁さんご来場ありがとう記念(一般C2)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、石橋英郎によって787.5万円で落札された。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月23日、デビュー戦は黛弘人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた2戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中5週で迎えた5戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

3月16日、中8週で迎えた6戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた7戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月26日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月20日、中7週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

10月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から31kg増やして迎えた12戦目は、野沢憲彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンフリーダムをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野沢憲彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、シャコー5 二周年50名突破にありがとう（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野沢憲彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

4歳（2014年）

5月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた15戦目は、一般C2十三十四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野沢憲彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた16戦目は、一般C2十一十二十三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野沢憲彦騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた17戦目は、川島香澄誕生日記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野沢憲彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランデメディコをクビ差だけ差し切って制した。

7月1日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で野沢憲彦騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロータスドリームに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月21日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で野沢憲彦騎手（7戦3勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2三（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で野沢憲彦騎手（8戦3勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた21戦目は、閃光賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で野沢憲彦騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で野沢憲彦騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたファシネイト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月23日、中2週で迎えた23戦目は、草野仁さんご来場ありがとう記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で野沢憲彦騎手（11戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のプレミールキャットに3馬身の差をつけて制した。

11月30日、中9週で馬体重を前走から21kg減らして迎えた24戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

5歳（2015年）

1月10日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

3月1日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く最後はラヴィオリと並んで11着同着となった。

4月25日、中7週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見所を作れず16着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた29戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の三条特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

8月1日、中9週で迎えた30戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。14着に終わった。

9月6日、中4週で迎えた31戦目は、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月12日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

6歳（2016年）

1月17日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず18着に終わった。

2月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。