クインゼット（1986年生、母ジンクルボアイヤー）

クインゼット（1986年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニチドウタロー（当時10歳）と交配したジンクルボアイヤーが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地6戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年のなでしこ賞(400万下牝)。

経歴

デビュー前

新井仁厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月1日、デビュー戦は内田国夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

5月7日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1200m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったステキナダンスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田国夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリニアエクスプレスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月10日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したスプリングスワローに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月1日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下のなでしこ賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田国夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマリリンモモコに2馬身の差をつけて2勝目を収める