ビッグシンボル（1993年生、母ドベールクイン）

ビッグシンボル（1993年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時14歳）と交配したドベールクインが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）習志野牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着4回。1997年の阪神大賞典(G2)で2着に入った他、1997年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサザンオーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月15日、中0週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた3戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンエムライジンに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月23日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマチカネウズシオに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

4月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宝来城多郎騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で宝来城多郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

9月29日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、エイシンホンコンに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月16日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバンフをクビ差振り切って制した。

12月14日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンサンサンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

4歳（1997年）

1月15日、中4週で迎えた15戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて先頭に躍り出て、最後は2着のサージュウェルズに2馬身半の差をつけて優勝

2月15日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたユウセンショウ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中3週で迎えた17戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マヤノトップガンに交わされて3馬身半差の2着となった。

4月27日、中5週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。