ウサピュー（1985年生、母ホワイトパンジー）

ウサピュー（1985年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のマラケート（当時12歳）と交配したホワイトパンジーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原忠夫。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回。1987年の小倉3歳ステークス(G3)で4着に入った他、1988年のKBS京都紅梅賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田之上勲厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月19日、デビュー戦は田島信行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 雨/不良）に出走。馬体重は462kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモスマートを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンジュデンエルフに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月6日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月5日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

12月12日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3歳（1988年）

1月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

1月17日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下の若菜賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

2月27日、中5週で迎えた8戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の4歳抽せん馬特別（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアサエンライに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦1勝）。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩元市三騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩元市三騎手（7戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。